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2012年07月の記事

記憶喪失物語。#29

ーーーーガラッ!「牧野わりぃ、ちょっと遅くなっちま‥‥‥っ、」「!?」「お、おい!どうした!?」総二郎からの着信があった俺は『病室で通話するな!』という牧野の言いつけ通り、外に出て話していた。でも、いつまでも牧野を一人にさせられねえから、話を早々に切り上げて病室に戻って来たわけだ。俺がここを離れてからは、せいぜい20分もしねえくらい。なのに戻ってきて最初に見た牧野の表情は‥‥‥ジッと手元を見て固まっていた...

記憶喪失物語。#28

「‥‥‥ごめんな。守ってやれなかった。」ぎゅっと抱き締められたまま、本当にすまなそうに言う道明寺。「なっ、なに言ってんの!あれはあたしが勝手に飛び出しただけで‥‥!」いつもと違って殊勝な道明寺に慌てて返したあたし。「それと‥‥‥ひでー事言ったよな、俺。」「なっ、なに言ってんの!」「あんたが口悪いのなんて今に始まったことじゃ‥‥‥!」「それはお前には言われたくねえ。」「なんだって!?」「‥‥‥って違げぇ、そうじゃ...

記憶喪失物語。#27

ーーーー誰かが、泣いてる‥‥‥?『おかあさーん‥‥‥。』小さい、ちいさい声が遠くから聞こえた。姿は見えないけど、幼い子供が確かに泣いてる。『ボク‥‥‥どうしたの?』泣き声が切なくなって、キョロキョロしながら尋ねた。『おねえちゃん‥‥。』小さい男の子の足音がこちらに駆け寄って来た。ーーーー恥ずかしいのか、キャップを深く被ってて表情は見えない。すると、両手を必死にこちらに伸ばして、手を繋げと強要してきた。『ん?...

記憶喪失物語。#26

「なんで‥‥‥?」「何で先輩ばっかりこんな目にあうのよぉっ!!」ーーーー桜子の悲鳴が響き渡る。「つくしぃ‥‥‥っ」ーーーー泣き崩れた桜子を抱きしめた滋。普段とは正反対に感情を露にする桜子と、目に一杯の涙を浮かべて静かに泣き続ける滋。いつも両極端な二人だが、そのどちらにも牧野への痛いくらいの愛情が伝わって来た。「‥‥‥‥桜子、滋。」「お前らあんま寝てねぇだろ。俺らが見てっからちょっと休め。」「あきら‥‥‥‥。」俺...

記憶喪失物語。#25

「ごめんね?我が儘言って。」俺の隣に座る牧野が、珍しく素直に謝る。「いや、別にいいけどよ‥‥‥。」そう。そんな事はどうでもいい。寧ろめったに聞けない意地っ張りな牧野の"お願い"は嬉しかったくらいだ。でもなんでわざわざ何もねーとこに?素直に聞こうと思ったが、車内に入るとうって変わったように静かになった牧野に何となく聞きそびれた。「あそこには‥‥‥ちょっと思い出があってね。」すると、俺の疑問に答える...

記憶喪失物語。#24

「ギャーーーー!!!!」「うわっ!ウルセーよお前。」絶叫したつくしの声に、司は思わず耳を塞いだ。「なっ、何!?コレは!!」「何でこんな雑誌が!?」「しかもNYにっ!?」つくしが指を差した先にはパンやドリンクなどの軽食や、雑誌が置かれている日本にもありそうな小さな売店。ーーーーの一角にあった日本の雑誌のコーナー。「‥‥‥‥あ?なんだお前、こんな雑誌欲しいのか。」「しょーがねーなぁ。俺が買ってやるよ。」フッ...

記憶喪失物語。#23

「牧野先輩、今頃雲の上の人なんでしょうか?」ーーーー桜子が言う「雲の上」とはそのままの意味で。"手が届かない"なんていう意味はもちろん含まれていない。「たぶんな。」「記者会見も明後日だし、もう乗ってねーとヤバいだろ?」「‥‥‥俺、牧野に電話したけど繋がんなかったからそうだと思う。」そう言った類をびっくりしたように見つめる2人の幼馴染み。「「‥‥‥‥‥。」」「‥‥‥‥‥‥何。」男2人に見つめられて居心地の悪...

記憶喪失物語。#22

ーーーー全く、本当におもしれー女だ。『今日は、ず~っと一緒にいようぜ‥‥‥?』そう言った俺の言葉に赤面して、しばらく固まっていた牧野。『お、おい。お前、大丈夫かよ。』あまりにも動かない牧野を心配して、俺は声をかけた。『‥‥‥‥。』『‥‥‥‥。』聞こえていないのか、牧野はまだ動かない。いつもと違って大人しい牧野。固まったままでっけえ瞳見開いて、思考がどっか遠くに飛んじまってる。「‥‥‥そんなに目ぇ開けてたら、干か...

記憶喪失物語。#21

「ちょっと付き合えよ。」まだ授業が残ってるあたしに平然と言ってのけるバカ男。「無理、無理!まだあたし授業あるもん!」「てめ‥‥‥まさかその教師、男じゃあねえだろうな?」「はっ?」「‥‥‥次は体育だから、男の先生だけど?」「さっそく、浮気するき満々かよ‥‥‥。」ハア~~~っとわざとらしくため息をつく道明寺。「ちょ、ちょっと!」「何であたしが悪者みたいになってんの!」「大体、どうこをどう間違っても、この学園内...

ケダモノトイイワケ。

すすすすいません。いい加減、記憶喪失物語終わらせなきゃなのに、呑気に短編アップします。m(_ _;)mしかもなかなかドぎついR18です。(ぬるくてもすいません。)あるとのまっピンクな脳内です。18歳未満の方、18歳以上でもナイーブな方、前回大丈夫だった方もキツイかもです。前回ギリギリだった方はやめておいて下さい。読まなくても相変わらず内容は薄いので大丈夫!!←こら。本当はpass付けなきゃいけないんでしょうかね‥‥‥。...