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2013年01月の記事

ライオン #31

一方、つくしが去ったメープルホテルの一室。今後の事を話し合うからと部屋に残ったふたりだが、今現在、結局何もせずにただ黙ってソファーに座っていた。同じ空間を 同じ速度でただぼんやりと過ごす。いつぶりだろうか、こんなに何もしないで時間を過ごすのは。いや、いつまでもこうしてるわけにはもちろんいかないんだけど、何から切り出せばいいのかわからない。下手なことを言って、ただでさえ落ち込んでいる彼女をさらに追い...

ライオン #30

「……じゃあ、ここじゃなんなのでどうぞ。」お姉さんに頭を下げられて、強く拒否することが出来なかったあたしは二人を部屋へと招き入れた。二人と対面するようにテーブルを挟んでソファーに座ると、いつになく暗い表情が目の前にふたつ並んでいて。そんな空気に耐えきれなかったあたしはとりあえずお茶でもと、インスタントのコーヒーしかなかったけど無いよりマシかと思い、二人の前に差し出した。「……つくしちゃん、本当にごめん...

ライオン #29

( ……んっ?)レストランに戻ると、他の席のお客さん皆落ち着きがなくソワソワしていて、少し違和感を感じながらも自分の席まで戻った。すると、その中でも明らかに一番ソワソワしている女の子、約一名。「あーーーっ!! 先輩いたっ!」「ごめんごめん。」「なにやってたんですか? 待ってたんですよ、もうっ。」「……あれ? F4と滋さんは?」「先輩が遅いから先に行っちゃいましたよ。」「あ、そうなんだ……。」ーーーー 皆、ど...

ライオン #28

「で、一体あたしは何をすればいいの?」売り言葉に買い言葉。またしても嵌められてしまったと、気づいた時には遅かった。けど、言ってしまったものは仕方がない。前言撤回するのも何だかカッコ悪いし……。こうなりゃ、何でもやってやろうじゃないのっ!!爪がめり込む寸前くらいに両手を握り締めて、息を吸い込んだ。しかし、そう意気込んだあたしに肩透かしを喰らわせる空気の読めない奴が一名。「別にねーよ。」「はっ? 無いわ...