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紋白蝶と俺様


こんにちは。いつでもどこでもマイペース、あるとです。

今回は短編なのですが、なんだか司が……





親父くさい??((((;゚Д゚)))))))ヤッチマッター!

まぁそれでも許してやるよww という方はお進み下さい。;^_^A


☆☆☆☆☆☆☆☆☆


「なんつーの?」

「コレ、もうちょい肉つかねえ?」

「勝手に乗っかっておいて文句言うな! 嫌なら退けばいいでしょっ。」

サッ。

ガン!

「てっ!」

牧野の膝に頭を乗せていた時に、ついつい出て来てしまった本音。

もちろんそれは柔らかく、ミニスカートを履いているつくしの体温や匂いが直に感じられて いつまでもこうして居たいと思う程だったが、照れ臭くてつい言ってしまった言葉のせいで至福タイムは呆気なく終わってしまった。

「チッ、冷てーやつ。」

乱暴にソファーに投げ出された頭をさすって、元居た部屋のデスクに戻る。

「フンッ。」

電源がついていないPCと牧野を交互に見比べると、なんたる温度差。

牧野の方は真っ赤っかで、おかんむりだ。

「……早く終わらせてよ。」

その視線に気付いた牧野が、少し照れ気味に 横目でこちらを睨んできた。

俺はいつの間にか、牧野を凝視していたらしい。

「ぉ、おう。」

そんなブサイクな面でも可愛いと思っちまうなんて、俺もそうとう末期症状だな。

俺は慌ててPCを立上げて残りの仕事に取り掛かり、こいつはこいつで、あらかじめ用意していたのだろう本を読んだりしていた。

俺がカタカタとキーボードを打つ音と、牧野が時折口にする菓子のサクサクという音までも正確に耳に届く。

そんな静かな空間だったから、気付けたのだろう。

「…………ぁ。」

開け放していた窓から柔らかい風がそよいで、牧野の小さな声に釣られて見やると、牧野の読んでいた本に一匹の白い蝶が止まっていた。

( ちょっ、みて! 道明寺っ! )

蝶に逃げられないように、口パクとジェスチャーで俺に伝える。

蝶が逃げないように、なるべく本を動かさないようにしてるもんだから、左手が僅かにプルプルと震えているのが可笑しい。

お前、そのまんまじゃ次のページめくれねえじゃねーか。

蝶ごときで、ガキみてーにすげえ嬉しそうに笑ってて。

釣られて、俺まで笑っちまった。


「あっ!」


固定していた左手が弾みで動いて、蝶がひらりと舞う。

牧野は残念そうな顔をしていたが、捕まえるつもりはないらしく、その動きを目で追っていた。

そして蝶が暫く部屋の中を巡回し、再び止まったのは……

「「 ……あ。」」

ふたりの声が重なり視線が注がれる。

紋白蝶が止まり木に選んだのは、牧野の膝の上。

「わ。あたしこの子にかなり好かれてない?」

満更でもなさそうにしている牧野の、今度は 緊張した左脚が震えていた。

「……でもないだろ。」

小さく呟いた言葉に、牧野は気がつかなかったらしい。

俺は静かに立ち上がると、牧野の左側に遠慮なくドカッと腰を降ろす。

「あっ!」

当然、牧野の膝の上にいた蝶は逃げてしまい、非難の目を浴びる事となる。

「も~っ。」

口先だけで怒って見てせもそこまで怒っているわけではなく、それよりさっきからほとんど進んでいない俺の仕事の方が気になる様だ。

「仕事まだ途中でしょ?」

「そーだな。」

「じゃあ早くやりなさいよ!」

「…………。」

フツー、女ってのは仕事で放っておいたらギャーギャー言うもんじゃねえの?(総二郎とあきらが言ってた。)

なのにコイツは何だ。

仕事仕事って、お前はあのババアかよ。

牧野の気持ちを疑っているわけではないが、せっかく2人で居られる休みの日だというのに早く仕事に戻れと言う。

「そーしたいんだがな。俺のもんに勝手に触った野郎がいるから、早いとこ消毒しねーと。」

「……消毒? 触った??」

「ここら辺か?」

「ぎゃっ!」

さっきまで蝶が止まっていた左脚の太腿辺りを大きくなで摩る。

牧野は驚いて色気も何もない声を出して騒いでいるが、お構い無しに続行だ。

今日 牧野は短めのスカートを履いていて、しかも生脚。自分でもアホらしいとは思うが、俺がすっげえ触りたいのを我慢してたっつーのに、俺より先に触るとかありえねぇ。


「ちょっと、道明寺!くすぐったいってば!」

「なぁ、牧野?」

「もう、早く手どけて!」

「牧野って。」

「~~なによっ!?」

「キスしよ。」

「はぁっ?」

「せっかくの休みなのに、仕事持ち込んで悪かったな。」

「……そう思うなら、早く終わらせて頂けます?」

「だから、精一杯お詫びしてやるよ。」

「何言って…………ンンッ??」










ちゅ…


「とりあえず、先払い。」

数分後、唇を離した司が呟いた。

「後で、もっと可愛がってやるからな?……いい子で待ってろ。」

ボーッと真っ赤に染まった顔に満足気に笑って、軽く頭を撫でてデスクに戻る。






「いいいい、いらない~~っ!!」


正気に戻ったつくしの絶叫を聞き流し、この後の《お詫び》を何にしようかと考えていると、思わず顔が緩む。

「あたし、何にもいらないからね? …って、聞いてる!?道明寺っ!?」

司の脳裏に次々と思い浮かぶ あんなことや、こんなこと。


ーーーー やべえ。


すげえ、楽しみ。





ー FIN ー
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