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罪人 ーツミビトー

司loverな方へ★

今回ちょびっと、心構えして読んで下さいm(_ _)m

私は決して裏切るつもりはありませんが、受け取り方によっちゃショックかもです。








「もう、帰んのか?」

シャワーを浴びて出てきた女は、さっき脱がせた服をサッサと纏って化粧をし始めていた。

「だって、もう用は済んだでしょ。」

ーーーー 冷めた女の視線が、胸に刺さって痛い。

「まぁ……そう、だな。」

違う。

本当はまだ傍にいて欲しい。

あともう少し……いや、朝までずっとお前の体温を感じていたい。

だけどそれは……


「じゃあね。約束は守って。」

「……あぁ、わかってる。」


ーーーー もう、叶わないのか?


静かに扉が閉まる音が聞こえ、目を閉じて、もう見えなくなったあいつの後ろ姿に想いを馳せる。

無情に閉じられた扉は、いくら覗いても見えない今の俺たちの心の距離の様で。

こんなに好きなのに。

あいつには、いつまで経っても届かない。



******


「はぁ……」

あたし、何やってるんだろう。

自分のバカさ加減に、思わずため息が出る。

『だって、もう用は済んだでしょ。』

そう、言ったのはあたし。

『まぁ……そう、だな。』

返って来た声に、涙が込み上げて来そうになった。

約束なんて、もう必要ないのに。

あいつが最初に言った、

『……じゃあ、お前が俺の相手しろよ。そしたらやめてやるよ。』

今思い返せば、そもそも道明寺はあの時そんなつもりなんてなかったんだろう。

いつもみたいに あたしをからかう口調だったと思う。

『……分かった。あんたの言う通りにするから。だからもう、そんな事言わないで』

ーーーー なんて、幼稚な。

一人でバカみたいに真剣に、だけど道明寺が手に入るなら何だって良いと 安易に選んでしまったのだ。

そんな方法で手に入れたって……


虚しさしか残らないのに。



******


牧野の残り香を含むシーツに包まれた俺は、浅い夢を見ていた。


『あの……ッ、コレ受け取って下さい!』

『ハァ?』


ーーーー また、この夢か。


『ずっと、道明寺さんに憧れていたんです!あの、もしよろしかったら今日の夜お時間空いて ーー』

『……チッ』

もう顔すら分からねえ、制服を着たのっぺらぼうの女が、図々しくて気持ちの悪りぃ事を喚いてたある日の午後。

一言だけでも返事をしてしまった事にイラつきながら、サッサと無視して帰ろうとした先に アイツがいたんだ。

『……見てんじゃねえよ。』

半分は八つ当たり。

もう半分は、よりにもよってコイツに見られてしまったというショックで。

『……さっきの人に、告白されてた?』

『ッ!!』

内容まで聞かれてしまったのかと驚くと同時に、悔しさが込み上げた。


ーーーー クソッ!平気な顔しやがって…


好きでもない女に告白され、それを見ていた好きな女には 何とも思ってない顔をされ。

一瞬で傷ついてしまったあの日の俺は、どうかしてたんだ。

『あ? まーな。俺が好きだって言うからよ、気が向いたら適当に相手してやるか。』

相手にする気なんか1ミリもないくせに、自分でも何言ってんだかわかんなくなってた。

『……ッ!』

驚いたようにバッと俺を見上げる牧野。

俺に関心を向けてくれたのが嬉しくて、気がつけば つまんねえ嘘を適当に吐いていた。

最低な、嘘を。

『……だめ。ダメだよそんなの。』

牧野の顔色が少し悪い。

少しやりすぎた。

俺の適当な嘘を間に受けちまったみてーだ。

『……じゃあ、お前が俺の相手しろよ。そしたらやめてやるよ。』

いつもの、冗談のつもりだった。

こう言えば 牧野は怒って、いつもみたいに誰がアンタの相手なんかするかって、ふざけんなって言ったところで、俺の嘘をやっと理解して、散々怒った後は俺に笑ってくれる筈だったんだ。

なのに。

『……分かった。あんたの言う通りにするから。だからもう、そんな事言わないで』

泣きそうに潤んだ瞳が俺を見つめている。

『お願い……』

その瞳に誘われるがまま、唇を重ねていた。

俺がずっと欲していた牧野の心が手に入るのかと、錯覚してしまったんだ。

後になって、抱えきれないほどの罪悪感が俺を襲うとも知らずに。



ー fin ー




★あとがき(と言う名の言い訳)★

此処までたどり着いた、勇気ある司ラブの仲間たちよ! いや、勇者よ! 言い訳させておくれ! 違うんだ! これは決して裏切りではないんだぁーーッ!!(つД`)ノ

タイトルに合わそうとしたら、こんなとこが区切り良く思えてしまったのだ。うむ。(-_-)

「ええーーッ!?」

「ここからやろーー!?」(関西人丸出し)

うんうん。私もそう思っております。笑

もちろん続きはあります。まだ書いてませんがあります!!(2回言った。)

ただ、カラーががらっと変わるので、別タイトルで続編がいいかなと。愛愛とか?いやいや、猿じゃないよ。冗談だよ?( ̄▽ ̄)←

改めて言いますが、我が家はハッピーエンドOnlyです!

……あれ?今回はどうなんだろ(汗)
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