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告白

うおおおおッ!もう出来たとか 自分でもビックリ!笑

先程、” 罪人 ーツミビトー ” upしてから、筆(?)がツルっと進んだので勢いで書き上げました。

本日2回目更新です。まだ読まれていない方は、一つ前から読んで頂けるとありがたいですm(_ _)m

r★★★★★さん効果てきめん?笑 ありがとーう*\(^o^)/*



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「お前に、言わなきゃなんねえ事がある。」


ーーーー 真剣な、瞳。

言われた時、この瞬間が遂に来てしまったんだと思った。

あたし達は、冗談みたいな始まり方だった。

そもそもは、たぶん嘘を吐いたアイツが原因で、そのあとは あたしの暴走が決定打で。

「俺達の関係を、ちゃんとしたい。」

「……うん。」

あの時から、どちらからともなく連絡を取り合って、2人で過ごす時間は増えていた。

街中で手を繋いで歩いて、人目につかない場所ではキスを繰り返したり、時々は道明寺の部屋へ誘われたり。

愛の言葉はお互いに一切なかったけど、肌を重ねていると、この人の一番近くにあたしが居ると錯覚しそうなほど近くて、幸せだった。

だけどそれも。

”ちゃんと” 清算する時が来てしまったんだ。

「お前には、悪かったって思ってる。」

「……ううん。」


ーーーー 道明寺は、悪くない。

あたしが勝手に思い込んで、その立場を利用していただけなんだから。

「あの時、勢いであんな事になっちまって、お前は……その……」

言いづらそうにする道明寺の言わんとすることが分かり、あたしは横に首を振る。

あたしの初めては、もちろん道明寺だった。

でも、後悔は全くない。

「いいの。自分で決めた事だから。」

笑ってはっきりそう言うと、道明寺は一瞬目を見開いて、固まっていた。

「……んで、なんでそんな風に笑えんだよ」

「え?」

小さくて聞こえなかった声は、辛そうに顔を歪ませる道明寺に気をとられ、聞き直す事はなかった。



******


「このままじゃいけねえよな……。」

牧野が帰ってしまった後。

1人ベッドに身を沈ませて 思い耽るのはもう何度目になるだろう。

告白も未だ出来ずにいるのに、しっかり牧野の身体だけは求めてしまう最低な俺。

『身体で繋がっちまえば、多少なり 心は後からでもついてくるもんだぜ。』

そう言っていたのは、確か総二郎。

何をバカな事言ってやがる、心がついて来てねえのに身体だけ繋がればいいなんて、相手の気持ちを馬鹿にすんなとあの時言ったのは俺だったのに、今はその言葉に縋りつきたいと思ってしまう。

身体を初めて繋げた時、もちろん初めてだった牧野は全てを捧げてくれた。

辛そうにしながらも、バカな事を言って 牧野の気を引こうとした俺を小さな身体で必死で受け止めてくれたんだ。

愛おしくて、誰にも渡したくないという独占欲が膨れ上がり、

その一方で、自分の気持ちが正確に伝わる前に身体を繋げてしまった罪悪感に苛まれ、もうどうしていいのか混乱していた俺は 再び牧野へと助けを求めてしまった。

2人きりでするキスはとても甘く、

目が合うたび照れ臭そうに笑う牧野。

2人で手を繋いで目的地もなく街中を歩くのは、相思相愛の恋人同士みたいで、苦しくなるほど幸せだった。

このまま時間が止まればいい。

そうしたら、牧野とずっと一緒に居られるのに。

冷えたベッドに矛盾を感じながら、牧野の心が欲しくて堪らなくて、自分の限界を感じた俺は 牧野の全てを今度は俺が受け止めて、その上で時間が掛かってもいいから正面から牧野と向き合う権利を貰おうと、まずは謝罪から始めることにした。



「いいの。自分で決めた事だから。」

そうして、謝罪した俺に返って来たのは、思ってもいなかった言葉。

「……んで、なんでそんな風に笑えんだよ」

「え?」

こんな卑怯な俺には、優しすぎる言葉だ。

「俺は……お前が好きなんだ。」

やっと言えた言葉は、情けなく擦れていた。


******


ーーーー え? 今、なんて……

「どうみょうじ……?」

頭が混乱して、なにも考えられなくなった。

「お前が、俺を許せねえって言うなら土下座でもなんでもしてやる。」

ーーーー な に ?

「でも、死ぬほどお前が好きなんだ。お前を誰にも渡したくねえ。離せねえよ。」

ーーーー なに、を 言ってるの?

「先にお前を抱いてしまってごめん。ずっと、ずっとお前が好きだったから……言い訳になっちまうけど、お前から あんな風に言われて我慢出来なかったんだ」

「ずっとお前にこうやって触れたかった。お前に好きだって言ってからキスしたかった。抱きたかった。」






苦しいほど抱きしめられた腕の中。

まるで信じられなくて、道明寺を見上げれば泣きそうに歪む表情がそこにあった。

目が合えば、いつもみたいに道明寺の唇が落ちてくる。

「ま、まって!」

慌てて口を手で遮れば、悲しそうに道明寺の瞳が開く。

「…………もう、俺が嫌いか?」

「ッ、違うよ!」

「じゃあキスしたい。牧野、キスさせて。」

違うって言ったのに、道明寺はそれでも焦るみたいにキスを急かしてくる。

今にも捨てられそうな仔犬みたいにせがまれて、絆されてキスくらいしてあげたいと思うあたしも居るけど、ちょっと待って欲しい。

さっきから道明寺しか喋ってなくて、あたしは何も喋れていないのだ。

「……ほ、本当にあたしが好きなのっ?」

自分でもこれはどうかと思ったが、他に言いようがなかった。

「すげえ好き。」

「……っ////」

そんなに整った顔で、しかも溶けそうな笑顔で即答してくるとは思ってなかったあたしは、真っ赤になってしまった。

「なぁ、キスしたい。とびきり甘いやつ。」

お構いなしにキスを強請る駄々っ子。なんだよ甘いって。

「……あたしの答えは聞かないの?」

「ッッ!!」

ピキーン。

「えっ? 道明寺?」

それきり 何故か固まってしまった道明寺を揺さぶると、数秒遅れて動き出した。

「……今はまだ、気持ちがなくてもいい。仕方ねえ。でもぜってえ離さねえから。俺が好きだって言わせてやる。」

「こんなかわいいお前知って、今更手放せるか。お前だって、キスしたり 抱かれてもいいって思うくらいには、俺の事嫌いじゃないだろ?」

「……うん。嫌いじゃないよ。」

「……。」

自信満々な言いようだったわりには、明らかにホッとしていて、笑いそうになってしまった。



「あのね……」

両腕を伸ばして、道明寺の肩へと回す。

「ま、まきっ?」

ちょっと赤くなって 慌ててる道明寺の耳元へ、唇をよせた。






冗談みたいに始まったあたし達。


二人とも不器用で、臆病で、伝えられなかった言葉達を。


無理に絡めてしまった運命の糸を 勇気を持って解いて行けば、”ちゃんと” 繋がっていたんだね。


ーーーー さあ、ここから始めなくちゃ。










「あたしも、好き。」

「はっ!?」



とびきりの笑顔で迎え入れてね。



ー fin ー
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