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秘密のノゾキアナ


お待たせ致しました~(・◇・)/~~~

西門総二郎氏に、罪人(短編)時代に発見したという2人の様子を第三者目線で語っていただきました~。興味ありましたらどーぞ~。






「……ん?」

クラブで 適当に遊んだ帰り道。

なんとなく歩きたい気分だったので、夜も深まる時間に1人でブラついていると、見知った後ろ姿が目に入った。

「……って、んなわけねーか。ははは。」

その後ろ姿は まるでアイツとアイツ。

いやいや、べったりくっついてる如何にも恋人同士な目の前のあの2人が、あいつらな訳ねーって。

最近朝帰りばっかしてたから、疲れてんだなぁ俺。

と、目を逸らしたその時だった。

「いつもごめんね。」

「!?」

聞こえてきた声に驚いて、二度見する。

「わざわざ謝るなバカ。俺が好きでやってんだ。」

「だって、いつもこんな時間に……」

「こんな時間だから迎えに来てんだろ?」


ーーーー マジか。


少し離れた場所から2人の様子を見守っていると、バイト終わりの牧野を 司が迎えに来たところらしかった。

「いくらお前でも、変な男に絡まれたら勝ち目ねーんだから 俺に送らせろ。」

「……でも、」

「お前に何かあったら俺が死ぬほど後悔する。」

「……ぅう~。」

「ほら、うだうだ言ってねえで行くぞ!」


向かい会って喋る2人の距離が異様に近い。

そう思った次の瞬間には、司に手を引かれて牧野は渋々歩き出した。

…………指と指を絡ませたまま。


「なんだあれ。」


ーーーー 怪しい





……うずうず。




「後つけちゃおっ♪」

確実に、何か楽しい事が起こっている。

後でからかってやる気満々で、俺は一定の距離を保ちながら2人を追いかけた。

車を待っているのか、2人は近くの公園のベンチへと座る。

しっかり繋いだ手を離さない司。

それを特に気にしていない牧野。


ーーーー ますます怪しい。


「お前、明日どーすんの?」

「どうするって?」

「ひ、暇ならウチに来いよ。お前の好きな紅茶の新作入ってっから。…………お前がよければ、だけど。」

「お紅茶?」

「あ、ああ。 お前が来るとタマも喜ぶし。」

「……いいの? 最近あたしとばっかり会ってて、みんなと遊べてないよね?」

「いいに決まってんだろッ、俺が来いっつってんだから。」

「ふふ、ありがと。じゃあまた明日お邪魔するね?」


「…………牧野。」


ーーーー うおっ!


2人の影が重なるのが分かって、慌てて後ろを向いた。

なんだあいつら?

いつの間に付き合ってたんだよ!?

頃合いを見計らって再度2人に視線をやると、ひそひそ囁きあって幸せそうに頬を染めている。

男と女の事に関しちゃ エキスパートの自負がある俺は、コイツらが一線を越えた関係らしいことは直ぐに理解した。


のだが。



「……う~ん?」


ーーーー でも何か、釈然としない。

今のこいつらを何も知らねーヤツが見れば、これは間違いなく、ただのうざいカップル。

司の長い片思いがようやく報われて、友としては祝ってやりたい気持ちも、からかって遊びたい気持ちもあるにはある。

だが、先程のやり取りを見ていた俺は、首を捻らずにはいられなかった。

『…………お前が、よければだけど。』

自己中が服来て歩いているような男が。

『ふふ、ありがと。じゃあまた明日お邪魔するね?』

意地っ張りが代名詞みたいな女が。

互いに遠慮しあって、特に 司に関しては痩せ我慢しているのが丸わかりすぎる。

それこそ 少しつつけば壊れてしまうと、お互いが信じて疑わないような。



ーーーー あ。



俺がそうこう考え事をしている間に 再度 熱烈なキスをかまされた牧野は、誘拐犯(司)に到着した車へと連れ込まれた。

「……頑張れよ。」

何があの2人をややこしくしているのかなんて 皆目見当もつかねえが、今のあいつらで遊べねーって事は分かった。

他人が少しでもつつけば、未来が変わってしまう脆さがあるのは、2人が一番分かってるから。

でも、たぶん 放って置いてもそのうち何とかなると思う。

司はあの通り牧野しか見えねーって奴だし、牧野も満更でもない感じだったから、今夜は家に帰して貰えなさそうだし。

チェリーを卒業(推定)したばかりで、長年の想い人が相手なら 司も枯れ果てるまでいい仕事をする筈。


うんまぁ、あれだ。


牧野の冥福を祈る。



FIN

ーーーーーーーーーーーーーーーー


我慢してんだかしてないんだか。(ー ー;)

こ、こんな感じて大丈夫でしょーか??
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