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秘密のノゾキアナ 2


明けましておめでとうございます。

昨年は大変お世話になりました。

本年もどうぞよろしくお願い致します。m(._.)m


ほんっとーーに短いですが、お正月の暇な時間帯にでもどうぞっ!(=゚ω゚)ノ






『今日は僕の家に泊まらせますので』

「は、ははっ! よろしくお願いいたしましゅる!」


噛んだ。


ーーーー 電話の相手は、道明寺様。


なんでも、仲間内でパーティーをしていたところ つくしが眠ってしまったようで、道明寺様のお邸に泊めていただくことになったようだ。

「も、申し訳ありません……。 私がつくしを迎えに行けたら良かったのですが……」

今日はもう晩酌を済ませてしまっていたし、電車で迎えに行くと終電の時間を過ぎてしまう。

『いえ、空き部屋はかなりあるので気にしないで下さい』

「いやぁ、本当にお恥ずかしい」

『ははは。大丈夫ですよ、お義父さん』

「!? 」

「え、おっ、おおお、おと……ッ!?」

『牧野は僕が責任を持って面倒見ますので、では』


ガチャン


「…………パパどうしたの? ヘンな顔して」

「ねぇママ」

「はい?」

「僕は、パパになるかもしれない」

「はあ??」






数日前、つくしと道明寺様を街で見かけた。

いつもより少しおしゃれをしたつくしは、道明寺様と手を繋いでいて、声を掛けようか迷っているうちに声をかけそびれてしまった。


『お前、あそこ行った事ある?』

『え? どこ?』

『ほら、お前が前に行きてーっつってたとこ。ここら辺にも店舗出してるから』

『ほんと!? てゆーか何で知ってるの?』

『はっ? 何言ってんだ、ありゃうちの系列だ』

『…………なんか一気に行きたくなくなってきたかも』

『どういう意味だコラ』


少し聞こえて来た会話も、楽しそうで。

僕のつくしが、僕の良く知っている筈のつくしが、笑った横顔が知らない女の子みたいで、気後れしてしまったんだ。


「ママ」

「なによパパ? あっ、お酒ならもう出さないわよっ」

「いや、そうじゃなくて、つくしは最近……道明寺様と仲良くしてるのかなと思って」

「さあ? どうかしらね~」

「はぁ……。娘っていうのは、あっと言う間に大きくなるなぁ。 昔はパパと結婚してくれるって言ってたのに」

「 やぁね、パパは。つくしだって、いつまでも子供じゃないんだから」

「…………」

「そんなショゲた顔しないの!」


娘がいつかは、自分のテリトリーから羽ばたいてしまう事。

おめでたい筈なのに、考えただけでも胸にぽっかり穴が空いたみたいだ。


「つくしは、幸せかなぁ」

「そうねぇ。あの子には苦労ばっかりかけちゃったから幸せになって欲しいわね」

「うん……、そうだよね」


いつもいつも、家族の事を考えてくれた君。

情け無い僕を嫌う事なく、

いつも家族を愛してくれた。

いつでも家族を一番に考えてくれた。



「まぁ、つくしが幸せならなんでもいいか」



情け無くても、僕は君のパパだから。


君が笑顔であれば、それだけでいい。







「あ、ところでママ。ビールもう一本貰えたりとかは……」

「給料あがったらね」



FIN
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