fc2ブログ
QLOOKアクセス解析

if 〜もしも2人が幼馴染なら〜 放課後編

すいません。幼馴染シリーズに嵌ってしまいました、、(-_-)
ほ、他のもちゃんと書き進めてるよ!?
でもなぜかこっちのが筆が乗るんダナァ……( ˘ω˘ )てへぺろ☆←え、もう古いのこれ?

それはそうと、明けましたよ!おめでとうございました!
さあ、新年早々潤いが足りないそこの貴方!
あると史上初どエロならぬ、ド甘げろげろなお話(汚話?)を用意致しました!
砂吐き地獄一発行ってみよーう!\\٩( 'ω' )و //ついてこいっ



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



「……いい加減慣れろ」

「わ、わざとじゃないもん」

 ーー中等部三年の冬。

 去年のX’masに長年の片思いに終止符を打ち、名実共に恋人同士になった俺たち。
 あれだけ抱き締めたり、キスしていたのに、俺からの告白に驚いていた事にこっちが驚かされたが、これで誰憚ることなくずっと一緒に居られる。
 俺らの卒業が近づきまた校舎が離れてしまうのは忌々しいが、高等部も同じ敷地内だから会いには来れるだろう。っつーか、見張ってねえと多分やばい。
 
「まだ、べんきょー終わらねえの?」

「開始五分で終わるわけないでしょ」

 ちぇっ。

 二週間後に世紀末テスト?とやらがあるとかで、最近の放課後デートは中等部の図書館に入り浸りだ。
 俺が図書館について行くと、どこでも席が空いて自然と貸切状態になるんだが「わ、ラッキー。みんないないよ!」と、気付かず喜んでいるつくしはやっぱアホだと思う。俺たち4人とも訂正する気がないのでそのままだが。

「早く終わらせろよ」

「もうっ、さっきからうるさい! あんたはテスト受けないんだから先に帰ればいいでしょ?」

「バカか。自分の女置いて帰るわけねえだろ」

 俺が早く帰りたいのはお前と家でいちゃつきたいからであって、俺だけ帰っても意味がねえ。
 無理矢理膝に乗せているわからずやな女を一層ぎゅっと抱き締め肩に顎を乗せる。
 癖のない黒髪からは “ つくしの匂い ” がして堪らない気持ちになる。
 膝に乗ったつくしは赤くなりながら「もう!信じられないっ」とかなんとかブツブツ文句を言っているが、俺には全く聞こえねえよ。

「おい、つくし」

「…………」

 カリカリカリカリ。

 暇だから話しかけたものの、シャーペンを走らせる音だけがして、返事は一向に帰って来ない。
 いつもの事ではあるが、俺にはなぜこんなにも一生懸命やるのかがわからねえんだけど。

「ガリ勉女」

「…………」

「チビ」

「…………」

「ペチャパ「なんか言った?」……いや、なんも」

 聞こえてんじゃねえか。
 構ってもらいたくてしょっちゅう話しかけても大抵は無視される。
だけど、つくしが気にしているらしい胸のことに触れると即座に反応を返すのだ。
 諸刃の剣ではあるが、つくしが一瞬でもこっちを向いてくれるなら俺は命を賭けても構わない。

「はぁ……、疲れたぁ」

「ほら乗れよ」

 びっちり二時間図書館の閉館時間まで勉強をして、つくしを車に乗せて邸に帰る。
 なんなら、邸の方がもっと広い図書室があるから最初からうちに来れば良いのに、こいつは「司んちじゃリラックスしすぎてあんま勉強する気が起きない」とか言って、態々英徳の図書館を利用してる。
 この俺を放って勉強しないなら最高じゃねーか。
 そもそも、中等部上がった時点で英徳は大学までエレベーターなんだから、そこまで追い詰められてやるものでもねえのによ。

「晩飯食ってけ」

「え~。いつも悪いよ。今日は進のご飯もつくらなきゃいけないし」

「おじさんとおばさん今日も遅いんだろ? 進はもう飯食い終わって、今風呂入ってるってさ」

「…………なんって図々しい子なの」

 ガクッと肩を落とし、項垂れるつくし。
 共働きで帰りが遅くなりがちな両親に変わって、つくしは小さな頃から弟の面倒をよく見ていた。
 そのせいか、俺が出来ない料理や洗濯、自宅の掃除まで中等部に上がるまでには一通りこなしていたように思う。

「そんなん今更だろ? 変な遠慮すんな」

 進はつくしの弟で、昔からよく知っている俺らにとっても弟同然だし、遠慮なんかするはずがない。俺にとっては将来の弟でもあるしな。
 最近のつくしは、浸しき中には冷気あり?とかなんとか意味わかんねえ事を言って距離を置こうとするが、それは俺が許さねえ。

 やっと鈍いコイツを振り向かせて恋人になれたのに、離れる意味がわからねえよな?
 恋人同士はいつでも一緒にいて、片時も離れない様にくっついているものだ。
 以前に姉貴か、総二郎あたりもそう言っていた。
 俺たちは昔からずっと近くにはいたが、恋人にランクアップした今、もっとつくしに張り付いても文句は言われないはすだ。

「夕飯まで時間あるから、俺の部屋で遊ぼーぜ」

「ね、ねえ」

「ん?」
 
 邸に着くまでにはなんとか言いくるめ、手を取ってエントランスホールを潜る。
 出迎えた使用人共から送られてくる生温かい視線に最近やっと気付いたつくしは、恥ずかしそうに身を縮こまらせていた。

「なんか、すごく居た堪れないんだけど」

「気にすんな」

 お前は俺の事だけ見てればいいんだ。
 俺の頭の中はつくしとイチャつく事で一杯で、自然と足が早くなる。
 あんまり時間はねえけど、今日は何回キス出来っかな。
 実は毎日キスの回数を数えていて、毎回記録更新しているなんてつくしは知らないだろうし、知ったら多分引かれる。
 だからこれは、俺だけの秘密だ。

「つくし」

「えっ?」

 部屋のドアを閉めてすぐ、つくしに覆い被さる。
 ドアと俺の間に挟まれたつくしにもはや逃げ場はなく、少し屈んだ俺と唇が重なると目を丸くしていた。

「……ゃう、ちょっ、んっ」

「んっ、好きだ……」

 俺の部屋に入る度、毎回俺に襲われているつくし。
 いい加減そのパターンに気づけとも思うが、容易に手を出せなくなっても困るので、そのままでいて欲しい気もする。
 考え事をしながらも甘い口内に舌を忍ばせれば、つくしは最近やっと慣れてきたディープキスに身体を震わせながら俺にしがみついてきた。




「…………司のエッチ」

「おう。そうだな」

「えっ、な!? そうだなって!」

 はぁ、と吐息を漏らすと、恨みがましく赤面した顔で睨みつけられ、それに肯定すると驚かれた。
 ……何を今更。 決して一線は越えていないが、俺は昔からお前を襲いまくっていただろ。
 現に今だって、お前が腰砕けになるまで貪ったから、唇が少し腫れている。

 純粋なのも結構だが、こいつももう中学二年だ。
 周りの人間も気にし出す年齢だろうし、そろそろ男の生態を教えておかねえと。
 総二郎やあきらみたいな早熟な不潔な奴らも出てこないとも限らない。
 どっかの男に騙されて、ひょいひょいついて行っちまったらシャレになんねえからな。

「いいか? 男はスケべな生き物なんだ。他の男に襲われたくなかったら俺の傍を離れるなよ?」

「……襲われる、って?」

 きょとん。と目を丸くして、上目遣いで俺を見つめるつくしが可愛らしくて憎らしい。
 お前は今すぐ俺に襲われたいのかっ!?
 叫び出したい声をぐっと抑え込んで、つくしに言い聞かせる。

「お前は俺という愛する彼氏を差し置いて、他の男とキスしたいか?」

「え? キスは司以外だめでしょ?」

「ああ、絶対にダメだ。それは浮気だからな」

 模範解答が返って来たのに安心して、いつもの五ヶ条をこんこんと言い聞かせる。

 他の男と二人きりになってはいけない。
 他の男とキスをしてはいけない。
 他の男と手を繋いではいけない。
 他の男と五分以上喋ってはいけない。
 他の男と見つめ合ってもいけない。

 幼い頃から呪文のように言っている為、つくしも俺も空で言える。
 ……まぁ、親兄弟やアイツらには特別に許している部分もあるがな。

「男はな、十歳を超えるとみんな変態になるんだ」

「ええっ!? なんでっ!」

「それは男だけの秘密だ」

 ざっくりすぎた説明だったのか、驚愕したつくしに質問攻めにされてしまったが、つくしに詳しい事を話せるハズがない。
 何より俺が、この天然女に第二次性徴だとか、男の精通とか話したくねえし。話したところですんなり理解する気もしない。

「つくしは俺の女だよな?」

「……うん。あたしは司の彼女なんだよね?」

 ほら。照れて恥ずかしそうに頬を赤らめるのも犯罪級に可愛らしい。
 こんな可愛い生き物、放っておいたら変態どもに喰われちまう。

「つくしは俺の嫁さんになるんだから、他の変態男にキスされたらいやだろ?」

「……うん。やだ」

「なら、俺が変態野郎から守ってやる。だからずっと一緒に居ような?」

「わかった!」

 普段は勝ち気な性格をしていても、男女のことになると自信がないのか、二人きりになるとつくしは俺に素直に従う。
 キラキラした笑顔が眩しくて、去年のX’masに告白しといて本当に良かったと思った。
 本当は、幼い頃みたいに類の方が好きだとか言われたら、もう一生立ち直れねーと思ってたから。



『司は、彼女と過ごさないの?』

 いつものメンバーでX’masパーティーをした帰り道。
 あの日はちょうど雪が降っていて、せっかくのホワイトクリスマスだからと、くそさみぃ中、二人で手を繋いで歩いて自宅に送っている途中だった。

『……だから居ねえって。前にも言っただろ?』

 俺にはお前がいる。
 だけどまだ 、” 彼女 ” ではない。
 無意識に繋いだ手に力が入り、無理矢理笑った白い息が空へと消えた。

『そっかぁ……』

『おい、どうした? まさか、また誰かに変な事言われたのか』

『ううん。ちがうの、なんでもない』

『…………』

 へへっ、と笑うつくしのどこか寂しそうな顔が気になった。
 気になって、こんな泣きそうな顔をしているわけを知りたくて、何度も問い詰めた。

『ごめんね、変な事言って。本当になんでもないの』

 それでも頑なに拒まれてしまえば、それ以上聞く権利は俺にはなかった。
 つくしが俺に隠し事をするなんて初めてで、とうにつくしの家族が住むマンションに着いているのに、無理矢理抱き締めたまま離せなかった。

 ここで離してしまえば、つくしが遠くに行ってしまう気がしたんだ。

『……え、司?』

『頼むから、俺から離れて行くな』

 誰にもやりたくない。
 お前がいなきゃ、生きてる意味がない。
 つくしは俺の全てで、俺の存在意義そのものだったから。

『俺はお前をずっと愛してる』

 この笑顔は、俺だけのもんだ。




「ほら、お前からもここにちゅーしてみ?」

「ゔ、絶対いやだ。恥ずかしいもん」

「なんで? 好きならいーじゃん」

 あの後、つくしからも好きだったと告白されて晴れて恋人同士と呼ばれる関係になった。
 あの時のつくしはどうして泣きそうだったのかと後日聞いてみると、俺と他の女がいる所を想像して泣きそうだったからだそうだ。

 俺が他の女を寄り付かせたことなんてねえのに。
 でも、嫉妬してくれたのだと思うと嬉しくてたまらなかった。
 だってよ、それは妬くほど俺の事が好きだって事だろ?
 独りよがりじゃない恋愛はめちゃくちゃ幸せで、俺は今、世界で一番幸せ者だと思う。
 




ーーコンコンコン。


「坊ちゃん、つくし。お夕食の用意が出来ましたよ」

「おう、今行く」

「はいはいはーいっ、タマさん今行きます!」

 部屋のソファーで思う存分いちゃいちゃしていると、タマが迎えに来た。
 焦ったように立ち上がるつくしの後に続き、つくしにぴったり引っ付いて歩く。
 歩き難いと隣でうだうだ言っているが、知ったこっちゃねえ。



 ーーその数日後。

 俺の女がまたしても天然ボケを炸裂し、「パパって変態なの?」と牧野家を騒がせているのを俺が知るのは、もう少し後の事。



*FIN*


スポンサーサイト



14 comments

非公開コメント

0 trackbacks

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)