fc2ブログ
QLOOKアクセス解析

おやつの時間続編 ーrequestー

ふいに出来上がりましたので、upさせて頂きます。m(__)m

連載中の"ライオン"を楽しみにしてくださってる方、いらっしゃいましたら‥‥‥焦らしてすみませんf(^_^;(汗)

ちょっと時間が出来たので、ライオンも頑張ってますっ!(^o^)v

さて。今回は、タイトル通りおやつの時間の続編です。(^人^)

初のリクエスト作品です。ご期待に添えられるかわかりませんが、宜しければご覧下さい‥‥‥♪

リクエスト、有り難うございました\(^o^)/




















ばかばかばかばかばかッ!!!!!








「道明寺の大バカ野郎ーーーーっ!!」


朝から、職場の屋上でけたたましい叫び声が轟いた。

声の主はもちろん、牧野つくしだ。

朝から叫ぶ元気のある彼女は、上司も上司、自社・副社長の 道明寺 司 を世界でただ一人、呼び捨てに出来る人間である。













「お昼休みだ~っ!」

「牧野さん、いい歳してんだからお弁当でそんな喜ばないでくださいよ‥‥‥。」

「いい歳は余計よっ!!」

ーーーーバシンッ!

「テッ!」

つくしに背中を叩かれたのは、新人の高梨くん。

一歳年下で、人懐っこい性格が彼の長所だ。

「それにあたし、こう見えても料理は得意なんだから!食べたら美味しくてびっくりするわよきっと!」

フフンっと鼻を鳴らす。

「‥‥‥‥まじすか。」

ーーーー"ごくり。"

「自分だって、唾のんでんじゃん。」

「き、気のせいですよ気のせいッ!やだなぁ!」

「‥‥‥そうかなあ?」

ーーーーそうは見えないけど。

「あっ、ところで、今日仕事終わったら飲みにでも行きません?」

「あ、ごめん。あたし暫く飲めないや。」

「何でですか?」

キョトンとしてあたしを見つめる高梨君。

「ちょっと、色々あってね。禁酒しなきゃなの。」

「えぇ~~~!?どうせそんなのもたないんだから、飲みに行きましょ~よぉッ!」

「コラッ!もたないとか言わない!」

「ノリ、悪いなぁ~~~?」

「悪くて結構です。」

ーーーー不服そうな後輩に、つくしはフンっと顔を反らした。

「あ。まさか先輩‥‥‥!」

ビクッ!

「ななな、何よッ!」

(まさかバレた!?)

「にんし‥‥‥」

「さあ~って!!お昼食べに行こっと!」

「あっ、牧野せんぱい!」

「じゃあね!」


何か勘づかれたら厄介だと、可愛い後輩を置き去りにして部屋を飛び出した。



******





「なんで、こんな所で飯食ってんだお前は。」

ここは風の吹き荒ぶ屋上。季節は秋真っ只中で、最近は少し肌寒くなってきた。

そんななか、屋上でひとり寂しくお弁当を膝の上で広げているつくしの前に現れた男。

ここは誰にも見つからない場所で気に入ってたのに、いつの間にか見つかっていた。


「‥‥‥‥‥。」

「身体、冷やしたりしたらやべえんじゃねえの?」

「‥‥‥‥‥。」

「っつーか、一体いつになったら仕事やめんだ?妊婦がバリバリ働いてんじゃねぇよ。」

「‥‥‥‥‥。」

「おい、聞いてんのかよ‥‥。」

「‥‥‥‥‥‥‥‥‥るさい。」

「あ?」

「うるさいうるさいうるさ~いッ!!」

ーーーー爆発したように叫んだつくしの声は、キィーンと耳に残った。



「‥‥‥うるさいのはお前だッ!」

「うるさい!あっち行ってな!」

「ぁあ"ッ!?んだとこのッ!」

「あんたに関係ないんだから、放っといて!」

「‥‥関係ない?関係ない訳あるかッ!俺はその腹ん中にいる子供の父親だぞ!」

「‥‥‥知らないね。あたしは認めてないもん。」

「あ"あ!?俺が父親じゃないわけがねーだろ!こいつは間違いなく、お前の部屋で初めてなかだ‥‥」

「ぎゃあああッ!そそそ、それ以上言うんじゃないッ!馬鹿ッ!」

「何‥‥‥今更赤くなってんだよ?」

「とと、とにかくッ!あたしは一人でこの子産むから。」




「‥‥‥‥‥あ?何言ってんだ?お前。」

眉間にシワを寄せる道明寺の声が、ワントーン低くなる。

「だって、‥‥‥あたしたちもう別れてるじゃん。」

「!?」

「お前‥‥‥あれ、本気で言ってたのか!?」

「冗談でそんなこと言わないわよバカッ!!」








ーーーーそう。あたし達は1ヶ月前に別れたはずだ。


その‥‥‥。


アノ事件があった後に。


『信じらんないッ!何でそんな大事な事教えてくれないのよッ!』

『‥‥‥俺は教えたろ。』

『あほっ!あんなタイミングで教えてもらっても手遅れでしょーがっ!!』

『それはお前が腰くねらせて、俺を厭らしく誘うから、俺も理性飛んじまってだな‥‥‥』

『ぎゃあ、バカッ!黙んなさいよっ!』

『なあ、もっかい‥‥ぐはっ!!』

『黙れっての!!』

再び迫ろうとした司は、赤面したつくしに枕を投げつけられた。

『‥‥‥‥‥いーじゃん。ちょっとくらい。』

『ちょちょちょ、ちょっと!?あれがっ!?バッカじゃないの!?』

『ダメだって言ったのにあんた、あれから何回も‥‥‥!』

『お前が誘うからわりーんだよ。』

『さ、誘ってない!誘ってない!!あんた、なんか激しく誤解してるからソレ!』




ーーーーふたりしてさんざん揉めた挙げ句。




『もう、いい!アンタとなんか付き合ってらんない!』

『てめぇ、上等だッ!こっちから、願い下げだっつんだよ!!』


ーーーーフンッ!!



そのうち激しいケンカへと変わり、仲が良いのか悪いのか。ふたりしてタイミングよくソッポを向いた。






ーーーーそれから俺は仕事に追われて‥‥。


やれ会議だ打ち合わせだ出張だ、で。この一ヶ月間殆ど海外に飛び回ってた。

だから、日本に帰って来たのもついさっきで。

いつ電話しても、いつまでも怒ってるこいつは話を聞く気がねーのか、俺からの電話は無視し続けてちっとも掴まんねーし。

でも、いつも以上に気掛かりな牧野を放っとく訳にもいかねーから、SPに厳重に張り付かせてたんだ。



「ーーーて、いうかあんた。」

「あ?」

「何で、あたしが妊娠してるの知ってんのよッ!!まだあたし言ってないのにッ」

「は?そりゃ、そうだろ。」

キッと睨みつけるつくしに、意外なほど呆気なく答える司。

「!?何が、そうなのよっ?」

「ゴムなしであんだけ愛しあったら、出来てトーゼンなんだよ。」

「‥‥‥‥。」

「あ、あんたまさか‥‥‥。する度に出来るとか思ってる?」

「は?んな訳ねーだろ。そしたら日本は少子化で悩んでねえよ。」

「‥‥‥じゃ、なんで知ってるのよ?」

「俺のカン。」

「‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥かん?」

「あん時から、出来そうな気はしてたんだよな~。しかもさっきお前が、『産む』っつってたろ。だからやっぱそうかって。」

嬉しそうに、ほんのり顔を赤くして喋り続ける司と、ポカーンと口を開けたままのつくし。開いた口が塞がらないとはこういう事かと、身を持って理解した。


「ーーーーさ、早速行くぞ。」

ベンチに座って項垂れていたつくしの腕を取り、立つように促す。

「い、行くって何処に!?」

「行けばわかる。」



これから父親になろうという男は、相変わらずガキみたいにワクワクした顔をしてる。

引っ張られている腕に力を込めて抵抗したけど、ビクともしないどころか、まるで、あたしの力が入ってるなんて気づきもしないようだ。




「‥‥‥何が、いいかな。」

「へ?」


意味がわからなくて、前を歩く男を仰ぎ見る。


「子供の名前。」

「‥‥‥‥。」



ーーーーあぁ、そういうことね。




実は妊娠してるのがわかった時に、傍にあんたが居なくて心細かったから‥‥‥目の前でそんな風に喜んで貰えると、素直に《嬉しい》って思えた。








でも。



「まだ、男の子か女の子かもわかってないよ‥‥。」

「そっか。じゃ、男だな。」

「え!?な、なんで?」

「‥‥‥‥言ったろ?」









「俺のカン。」




ーーーーにやっと、笑った男。




果たしてこの予言は、当たるのだろうか?









               fin
スポンサーサイト